はじめまして。よしたけはるきです。
先日、9/28(土)に開催された日本ディレクション協会主催「0からのWebディレクション講座~運用編~」に参加してきました。講師はディレ協の会長、中村健太さん。
チケットは販売開始直後にSOLD OUTと、需要の高さがうかがえます。かく言う僕も、とても楽しみにしていた人間の1人です。
とやかく言うのもなんなので、はじめに中村さんのスライドを見ていただきましょう。
うん。僕の説明いらないですね。ではでは。
というわけにもいきませんので、スライドには書かれていないワークショップの様子を、スライドの読後感をズタズタにしない程度にさらっと紹介していきます。
ワークショップの課題として挙げられた5項目
今回のワークショップの課題は5つ。
この課題を解析ツールを使わずにチームで議論していきました。「え?運用の講座なのに解析ツールは使わないの?行かなくてよかった。」って思った人は、損します。ダメ、ゼッタイ。
ワークショップでは、お題の6サイトを各班5~6名に分かれ、上記の課題に沿って議論を進めていきます。
ここからは、講師の中村健太さんから「無問題」と言わしめた、「イベントサイトの運用をどうするか?」を発表してくださったグループの発表を簡単に紹介していきます。
課題「イベントサイト」
1:そのサイトのビジネスにとって「何が成功」なのか
今回の課題サイトは実際にあるイベント集客サイトです。では、このサイトのビジネスの成功とは?
チームで発表されたビジネスの成功とは「学びや教える場の需給を増やす」こと。そして、ターゲットになる人はおそらく社会人ではないかという想定でした。
2:そのビジネス成長のために「どの数値が伸びれば」いいか
イベントサイトのビジネス成長のために必要な数値を「講座の開催数=学びの供給数」と捉えていました。
具体的に講座の開催延べ数・UU数が増えれば、学びの供給数が増えたと言えるのではないか?とのこと。
3:その数値を伸ばす施策を打つために根拠になりそうなデータはなにか?
「講座の開催数を伸ばす」施策を打つために必要なデータとは?ここでは、講座の開催地や開催される時間帯などが補助的な数値として有効になるのではとの発表。
こういったデータがGoogle Analyticsなどに入っているのか?というと、そうではありませんよね。では、どうやって「根拠データを取りにいく」のか?
4:根拠データを取るためにやるべきことはなにか?
イベントサイト担当チームの回答は「データベースを作ること、ユーザーの属性を取りにいくこと」でした。
講座の種類や開催地、開催数、講師などのデータを整備し、ユーザー属性と紐づけていくというのが狙いですね。
5:またその数値を「なんとかするため」に「何からするべき」か
このイベントサイトのビジネスの成功は「学びや教える場の需給を増やす」こと。講座を増やすためにはまず講師の数を増やさなければならないですよね?
で、ここからが具体的な施策提案。
講師を増やすためにキャッシュバックや講座の評価数で講座のフィードバックができる体制を整えることが大切。そして、講師のためのセミナー、講師をしたいがどうしたらよいかわからない人向けのコンテンツ、講座ランキングなどキャンペーンを打つ(実際にサイトでやってました)などなど。
また、実際のサイトには講師向けに「開催地のレコメンド」がありました。講師をしたい人向けのコンテンツですね。
講座のまとめ感想
上述の通り、ワークショップでは解析ツールを使うことなく全ての作業を進めてきました。中村さんがスライドでも示していたように、「解析は仮定を取りにいくためのもの」ということですね。
しかしもちろん、解析ツールが不必要というわけではなく、解析ツールを使うこと自体が目的になってしまう・数字ばかりを見てPDCAのサイクルから外れてしまうというのを防ぐための講座であったように思います。
特に、運用初心者の方や運用改善の結果が出ないとお悩みの方は、第一線のメディアで運営に携わる中村さんのお話を聞くのはとてもいい機会ですし、ワークショップ後には直接お話できる機会もあるので、次回の講座にぜひ参加していただけたらと思います。(※個人的な悩みも聞いてくれますw)
「解析ツールはあくまでもツールであって、ツールを使い何を実現するか」
これが本当の「運用」なのかもしれませんね。
- そのサイトを運営するビジネスにとって何が成功なのか
- そのビジネス成長のために「どの数値が伸びれば」いいか
- その数値を伸ばす施策を打つために根拠になりそうなデータはなにか?
- 根拠データを取るためにやるべきことはなにか?
- またその数値を「なんとかするため」に「何からするべき」か