「0からのWebディレクション講座 開発編」に行ってきました!講師はディレ協所属の小嶋さん!レポーターは大学4年生、Webギークの石川です。
開発編のお題と意外な答え
今回は開発編ということで、どのようなサイトを作るか企画し終え、実際に作っていく段階での話でしたが、「デザイナーやプログラマーさんとお客さんとの間でディレクターは何すんの?」とか「サイト制作でデスマーチ(寝れない帰れない終わらない)に陥らないためにはどうするか」なんていう内容をメインに進んでいきました。
で、開発の段階でディレクターがすることはなんだろう?という問いに対し、小嶋さんの教えでは、「コミュニケーション構築」をするのがいう少し意外な答えに。
具体的な仕事の内容?とその意味について
1:ワイヤー(サイト全体の設計図)を切ること
2:お客さんとの電話、メール
なんだ誰でも出来るじゃん・・・?と思ってしまいそうですが、これこそディレクターにしか出来ない仕事だと小嶋さんはしっかり教えてくれました。
ワイヤーを切ることで、サイト全体の目的把握ができる。デザイナーやエンジニアが本来の目的から離れていきそうな時には、的確に目的に引き戻してあげることが出来る。
電話やメールでお客さんやデザイナー・エンジニアの横のつながりを築くことが出来る。そしてディレクターを挟むことでお客さんからの要望をデザイナーやエンジニアへわかりやすく伝えることが出来る。
デザイナーやエンジニアが本業に集中出来るようにお客さんからの情報をコントロールしていたなんて、影の支配者的な感じでめちゃくちゃかっこいいですね。
デザイナーや、エンジニアがしっかりと仕事が出来る環境を作ってあげているお母さん的な人なんですね。わかります。
ディレクションの仕組みと組織によって異なるチーム形態
昔はお客さんとデザイナーの一対一とのやりとりで済んでいました。
しかし、サイトの規模が大きくなってくるとお客さん対デザイナーやエンジニアを含む数人でのチームとなり、チーム内でのコミュニケーションがうまく行かない故にデスマーチ(徹夜・毎日終電で頑張っているのにプロジェクトの終りが見えない状態)になってしまいます。
特に大きな案件ではコミュニケーションに最もコストが掛かります。当然長引けば金額も上がり、お客さんにもチームの人にとってもよくないのは明確です。
言われてみればインターン業務(近いところでは大学でのプロジェクト)でも、デスマーチの状態になっているのを何度も目の当たりにしました。
それにコミュニケーション不足故にコミュニケーションにコストがかかってしまうっていうのも衝撃の事実でした。社会こわいw いいものをつくるためには、優秀なディレクションは必須なんですね!
優秀なWebディレクターが常に作るものとは?
- WBS(課題管理表)
- スケジュール表・ガントチャート
- 画面仕様書と修正指示書(ワイヤーフレーム)
- クオリティチェックリスト(納品前にチェックするもの)です。
これがお客さんとチームをつなぐ「約束」のようになります。お互いを守るためにも欠かせないツールなんですね。
Webディレクターが全体の指揮を取っていく上で、必要不可欠だということがわかりました。Webディレクターが指揮者のような人だというのはよく言われていますが、どうやって指揮をとっているのかはなかなか見えない部分だったのでなるほど?と関心。
これらを作るためにも電話・メールは欠かせないし「なんとなく、いろんな人と関わる仕事なんだろうな?」とは思っていましたが、ここまで人のことを考えて動くとは想定していなかったです。
ワイヤーを作ること、コミュニケーションをとることの大切さ
実際にワークショップ内容ではお題からワイヤーを引いて、デザイナー向けに指示書を作ってみるというものでした。実践的でかなりいいですね!!
私が担当することになったのは「ゾンビ向けTシャツの販売」のLP。
題材は難しいですが、あくまでもここはワイヤーを作ってしっかり指示書を書くことが目的だったので、みんなから湧き出る妄想に顔の緩みを堪えながらなんとか「お客様向けのワイヤー」「デザイナー向けのワイヤー兼指示書」「メインビジュアルの指示書」を作成。1時間半程度でワークショップは終了。
その後、講評会が始まります。そしてどの班も、手書きやPCを使ってクオリティの高いワイヤーを作っていました。
各班の発表を見ているとみんな普段からサイトよく見て研究してるな?。とひたすらに関心。
まだまだ学生丸出しでディレクター未満な私ですが、実地やインターンで学ぶより濃い内容をたたっこんでいただいた気分でした。がんばろうっと!