ディレクターに求められる『サービスデザイン視点』ってつまり何だ? 広義のデザインとデザイン経営を体験として学ぶセミナーシリーズについて

はい。ども。会長のナカムラです。

実は最近ディレ協では『新しいデザインを考えて伝える』的なセミナーシリーズにチカラを入れてまして。過去すでに数回、以下のようなセミナーを実施させてもらっています。

デザイン、デザインって、お前ディレクターだろが…てな声も聞こえてきそうですが、もちろんここでいう『デザイン』は、日本国内での局所用途的カタカナ言葉の話ではありません。

元々の言葉(Design)の意味する方の、もっと広い意味でのデザインについて、実務で活かせる具体スキルや手法、思考法を体験しながら学んでみよう。てなシリーズなんですね。

装飾 / 意匠 ではなく『事業レベルでの広義の設計』を進めるディレクションスキルとして

ちょっと前に話題になりながら、イマイチ浸透することなく言葉だけ放ったらかしになってる感すらある『デザイン経営』を、そらそろきちんと体系的に学ぼうじゃないか。

で、その上で、そーはいっても体系通りに進まない現場実地でのプロジェクト&事業の進め方(≒ディレクション)を実際にやってみようじやないか!……と、僕らディレ協の内部からのニーズをそのまんまセミナーシリーズにしちゃったアレなんです。

コトバ遊びや考え方レクチャーで終わらない、いきなり使える『困難なワークショップ』

で、まぁそーはいっても実際どんなこと学べてどんな感じの知見お土産持って帰れるんだろ? というわけで、会長ナカムラもこのセミナーシリーズに(普通に生徒として)混ぜてもらいました。

結論、めっちゃ疲れた。が、割とすぐ『使い所』で使うことができました。

以下、詳細レポートとナカムラの感想をば

まずは座学…とはいえ『え?それでいいの?』連発

僕が参加したのは第3回『デザイン合意とワークショップ』のセッションだったんですが、まず以下のような話をざーっと伝えられたんですね。

  • 提案 ⇒ 判断だとプロジェクト進まない
  • 依頼者(≒投資者)と一緒に考える『場のデザイン』が大事
  • そのためのフレームワークは用途・特徴別に色々ある

で、ここまでは僕も『ほうほう』とか『まぁそーね』とか思いながら話聞いてたんですが、そこでいきなり

じゃ、お題これだから、ワークショップ設計してみ

でした。

当然会場もナカムラも『?』状態になったわけですが、まぁなんとかかんとか『さっき聞いたやつだとこのフレームワークが使いやすそうじゃないか?』『いやまずは○○からきめようぜ』…なんて話ながらチームメイトとなった隣席陣とワークを進めてみたんですね…。

当然上手くやれてるのかやれてないのか分からない状態。なんですが、お構いなしに今度はセッションが進み、発散と収斂の仕組みやら様々なフレームワークの生まれた経緯、その用途、向き不向き、選別のための考え方などが がーー!っとインプットされ、さらに再びのワークショップ…!

とまぁ、この繰り返しでした。

正直、メモも思考も間に合わない!アホか!とか思ってたんです。たんですが…

いつの間にか、正解なんてあるはずのないお題に対する取り留めのない議論が、チーム内で収束していったんです。

で、あれ?と思いながらも最後の発表を終えて、講師の最後のシメのセッションへ進む頃、ようやく『あ、そゆことか!』『これがワークショップの効果か!使い方か!』と一気になだれ込むように納得してしまった感じでした。

うーん…なんというか、僕も上手く伝えられないですが、本当そんな感じの体験だったんです。すごい。

理屈を頭に詰め込むのではなく、身体に叩き込む『デザイン』の業務上での使い方

前述のとおり、デザインってのは元々何かしらの見た目や機能をいい感じにするどーのこーのって話ではなく、あくまで『(超広義での)設計』を指す言葉。

てことはつまり・・・

  • どんなクリエイティブ(顧客接点)でいけば事業をどう進化させられるか
  • 何に時間や資産をどう投下するべきか
  • それをステークホルダー含む関係者とどう合意させていけば絵に描いた餅を具現化できるのか

要はそこからちゃんと科学して設計していこうぜ!てな話だとは思うんですが、これが理屈だけ聞きかじってもイマイチ価値として…というかやり方とかディレクションの現場での『やるべきこと』に落とし込めてなかったんですね。ナカムラの場合。

が、このセミナーシリーズはそれを『いいから体験してみ。すぐ分かるから』てレベルまで落として、かなり強引に理解させてくれたように思うのです。

次回は大本命(?)となるデザイン経営そのもののセッション&ワークショップ回。ということで皆さん、『ワケワカラン』て方こそぜひご参加いただければと。

ほんと、ビックリすると思うので。

本気で広義のデザインを学ぶ、困難なワークショップセミナーシリーズ第4弾「デザインの未来(ポテンシャル)」概要

デザイン経営とデザインの未来(ポテンシャル)概要

  • 開催: 12/8 (土) 1:00PM – 5:00PM(先着30人)
  • 場所:東京都港区赤坂 2-9-11 オリックス赤坂2丁目ビル 2F イベントスペース(南北線・銀座線 溜池山王駅 徒歩3分)
  • 価格(税込):¥4,000
本イベントの受付は終了しました
ディレクターに求められる『サービスデザイン視点』ってつまり何だ? 広義のデザインとデザイン経営を体験として学ぶセミナーシリーズについて
2018年12月8日(土) 13:00 〜
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この記事を書いた人

中村 健太