【開催レポート】まだまだディレクションを諦めたくない人に!泣かない「進行管理」セミナー&ワークショップ

このページをご覧になっている皆さんは、なんらかの業務の「進行」に関わった経験をお持ちの方が9割以上だと思います。
そこで質問。「進行管理」と聞いてウッキウキな気持ちになりますか?それともちょっとネガティブな感情や記憶が湧きあがってきますか?
現実的には後者の方が多いはず。発注者の無茶ぶり、なんか知らんけど引いちゃった日程、デッドライン当日に「間に合いませんでした」と来る作業者からの連絡・・・うわ、書いてて吐きそうになってきました。

しかしですよ!この誰もが壁にぶつかる業務をスムーズに楽しくやれたらどんなに素敵な事でしょう。そんなヒントが満載のセミナーが2015年3月14日に大阪・心斎橋で開催されました。

「泣かない」進行管理には使うべき言葉があるのだ

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お招きした講師は『失敗しないWeb制作』などの著作で知られるみどりかわえみこさん。
ご自身のリアルな失敗や〝本当にあった怖い話″を基に、なぜ進行管理が必要なのか、そもそも進行管理ってなんなのか、ということをやさしく噛み砕きながら講義がスタート。ここで定義づけられたのは「スケジューリングと進行管理は別物である」という点。その上で進行管理をこじらせない鉄則やコツは何か?というノウハウがふんだんに聞けました。
1つ例を挙げるとタスクの部分に「制作、確認」とだけ書かれたドキュメント。でも、これってよく考えたら誰が何をするのかあいまいすぎて関係者に伝わらず、タスクの漏れや遅延が発生する引き金になりかねません。
だから言葉を“流れ”で使っちゃダメ、つまり「泣かない」進行管理には使うべき言葉があるのだ、という話は非常に納得できました。
筆者の解釈ですが、よくあるカレンダー形式の進行管理表の例としては、こんなイメージになるのかなと▼
スケジュール例
後者-「泣かない」ために言葉を選んだ場合-のように、誰が何を、つまりアクションを起こす人とそのアクションを明確にする言葉を用いて、きちんと制作者と発注者とで握り合うこと。
もちろん、くどくど書きすぎるとかえって解りづらくなるので注意は必要ですが、認識の共有のために、この明確さが肝要となるわけですね。

その他、上記のようなカレンダー形式とは異なる、工程ごとに進行を追いかける形式の進行管理表のメリットなどにも言及しつつ講義は進み、あっという間に前半戦は終了。

「強み診断士」からみた進行管理のツボ

ここで一旦講師がバトンタッチし、「強み診断士」として個人・企業の才能(強み)を見つけて活かす活動をしている、西村太嘉さんによるミニセッションに。
「強みの凄さ、人と人の違いを知ることの重要さ」を説きつつ、その独自の視点からの進行管理における炎上要因や対処法をユーモアたっぷりにレクチャーされました。内容ももちろんですが、そのちょくちょく挟まれるオモシロ話に、会場がドッカンドカン沸いていたのが印象的でした。

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いよいよワークショップに突入!

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小休憩の後、初対面の方4~5人で1チームを組み、“某・豚まん関連サイト”のフルリニューアルの進行管理表を作るというワークショップがスタート。
講義の内容をふんだんに活かしつつ、参加者それぞれの経験をもとした実用的な進行管理表が大判の模造紙に着々と組み上げられていく姿は壮観でした。
その後、各チームの発表と講師みどりかわさんによる講評が行われ、和やかな雰囲気のまま、全員集合の記念写真で終了(本ページ冒頭の写真がそれです。皆さんニコニコですね)。

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このような流れで、今回のセミナー&ワークショップは無事終了したわけですが、参加された皆さんのアンケートでも「また受けたいです」「よかったです」などの声が目立ちました。進行管理で「泣かなくなる」きっかけが掴めたことが伺えますね。

今回のセミナー&ワークショップの様子は、ディレ協関西のFacebookページでも公開中。今後のセミナー・イベントの情報も随時発信していますので、ぜひぜひチェックをお願いいたします。

この記事を書いた人

伊東宏之(日本ディレクション協会関西)